ふるさと納税 確定申告忘れた!どうすればいい?

税金

年末にあわてて申し込んだふるさと納税

”納税が5ヶ所より多い”などワンストップ特例制度の範囲外の方は確定申告による手続きが必要になります。

2022年の確定申告期間は2022.2.16~3.15までとコロナ影響で1ヶ月申告期間が延長された昨年度と違って、1ヶ月間です。

「もし期間内にできなかったら、期限を忘れて申告を逃してしまったら、ふるさと納税額は戻ってこないの?」

と心配になる方もいるかもしれません。

ここでは 「確定申告を期間内にしなかった場合、どうすればいいの?」を中心に解説していきます。

確定申告を忘れても、5年以内ならふるさと納税額はもどってきます

ふるさと納税は確定申告をしなかった年の翌年の1月1日から5年以内に書類を提出すれば戻ってきます。

ちなみに1年間の医療費が10万円以上で受けられる医療費控除なども同様の期間で、5年以内であれば所定の手続きをおこなえば戻ってきます。

その際の手続き方法は?

期間内にふるさと納税の確定申告ができなかった方は、ふるさと納税の”還付申告”を行うこととなります。

手続きはお住まいの管轄税務署へ以下の書類を提出します。

・確定申告書

・寄付金受領証明書

(参考) 国税庁の記載

確定申告は例年2/15〜3/15に行う確定申告と同じで、”所得税(寄附金控除など)”という項目が国税庁の確定申告書等作成コーナーにあります。

そこから手続きを行います。

流れは以下のようなものです。

1.申告書を作成するをクリック

”作成開始”をクリックします。

2.税務署への提出方法の作成

e-Tax マイナンバーカード方式(2次元バーコード)を選択

※ 今年、令和4年からICカードリーダライタがなくてもe-Taxができるようになったので、そちらを選択しています。

3.作成する申告書等の選択

”令和3年分の申告書等の作成”を選択し、”所得税”を選択

※ ここでは令和3年としていますが、確定申告しなかった年の申告書等を作成します。


4.マイナポータル連携の選択

”連携しないで申告書等を作成する”を選択し、”次へ進む”をクリック

※ 今回は簡単に作成する為に、”マイナポータルと連携する”を選択していません。

5.e-Taxを行う前の確認

e-Taxで行う為、スマートフォンにマイナポータルアプリをインストールします。

2次元バーコードをスマフォで読み込んでアプリをインストールしましょう。

”利用規約に同意して次へ”をクリックします

6.2次元バーコード認証

マイナポータルで画面の2次元バーコードを読み取ります。

読み取りを行うと「マイナンバーカードの読み取ってください」と指示が出るのでそれに従って読み取りを行います。

7.マイナンバーカードの読み取り完了

マイナポータルでマイナンバーカードを読み取りが完了すると、以下のように”読み取り完了”のメッセージが表示されます。

”次へ” をクリックして進みます。

8.利用者識別番号 識別完了
税務署から発行されている利用者識別番号がない場合は、以下の画面になります。

”次へ”をクリックします。

9.事前準備完了

e-Taxを行う為の事前準備が完了した内容が表示されます。

”申告書を作成する”をクリックします。

10.令和3年分の確定申告書作成コーナー

確定申告書作成コーナーになりますので”次へ進む”をクリックします

11.申告書の作成をはじめる前に

生年月日や源泉徴収票の有無などの事前情報に回答します。

入力が終わったら、”次へ進む”をクリックします。

12.給与所得の入力

源泉徴収票を”有”とすると、源泉徴収票の入力画面となります。

今回の場合、”書面で交付された源泉徴収票の入力”で ”入力する”をクリックします。

13.源泉徴収票の入力

お手持ちの源泉徴収票に従って、金額を入力していきます。

終わったら”入力内容の確認”をクリックします。


14.源泉徴収票の入力完了
源泉徴収票の入力がおわると、以下の画面となり、

・支払者の住所
・支払者の使命・名称
・支払金額
・源泉徴収票税額

が記載されています。

”次へ進む”をクリックします。

15.収入金額・所得金額の入力

下記の画面となり、”給与所得”、”合計”に所得金額が入っています。

”入力終了(次へ)”をクリックします。

16.所得控除の入力

所得控除の入力画面となり、メッセージにも記載があるように「寄附金控除」の”入力する”をクリックします。

17.寄附先等から交付された証明書等の入力
以下の画面になるので

・寄付年月日を入力
※ 寄付金受領証明書の受領年月日を記載すればOKです。

・寄付金の種類
”都道府県、市区町村に対する寄付金(ふるさと納税など)”を選択

・都道府県又は市区町村のどちらかに対する寄附かを選択

・ふるさと納税した”都道府県”、”市区町村”を選択

・支出した寄付金の金額を入力

までを行います。

”寄附金の所在地”、”寄付先の名称”は自動で出てきます。

続けて、入力する場合は”別の寄付先を入力する”をクリックします。

すべてのふるさと納税の入力が終わったら、”次へ進む”をクリックします。

18.計算結果確認(寄付金控除、政党等寄附金等特別控除)

”所得控除”の欄に控除額の計算結果がでます。

この金額が ”ふるさと納税合計額-2,000円”となっていれば、この金額が戻ってきます。

”OK”をクリックします。

19.所得控除の入力

所得控除の入力画面で、”寄付金控除”、”合計”が記載されています。

合計は”16.所得控除の入力”の合計額に寄附金控除の額が足された金額になっています。

20.税額控除・その他の項目の入力

源泉徴収票を見ながら記入した内容で該当する項目がある場合は記載がされています。

21.計算結果確認
”還付される金額 ○○円です。”と計算結果が出ます。

この計算結果では所得税から還付される金額だけですので、先ほどの控除(もどってくる金額)より、「ずいぶん少ない?」と心配になる方もいると思います。

それ以外の控除(もどってくる金額)は住民税からの控除でもどってきますので、”次へ”をクリックします。

22.住民税等入力

”2.16歳未満の扶養家族がいる方の入力項目” にて

〇該当する

〇該当しない

のどちらかを選択します

”3.別居の配偶者・親族がいる方の入力項目”にて

〇該当する

〇該当しない

のどちらかを選択します

そして、”住民税に関する事項”をクリックします。

23.住民税に関する事項の入力
該当する項目に入力していきます

1.給与・公的年金等以外の所得がある方の入力項目

2.16歳未満の扶養家族がいる方の入力項目

3.別居の配偶者・親族がいる方の入力項目

入力が完了したら、”入力終了(次へ)”をクリックします。

24.申告書の作成

住民税に関する事項入力後の 還付金額が表示されます。

※ この金額は所得税からの戻ってくる金額です。残りのふるさと納税の金額は住民税の控除として戻ってきます。

・受け取り方法の選択

・納税地情報(住所)

・申告書を提出する税務署

・氏名等

の入力をします。

入力が終わったら、”次へ進む”をクリックします。


25.マイナンバーの入力
本人含め家族などのマイナンバー入力をします。

”次へ進む”をクリックします。

26.申告書等の送信・印刷

”帳票表示・印刷”をクリックします。

そうしますと、確定申告書のPDFファイルが保存、表示されます。

内容に間違い等がないか確認します。

問題なければ”次へ進む”をクリックします。

27.送信準備

・申告書に添付するデータ(xmlデータ)の送信
入力された申告書のほか、税務代理権限証書等のデータを一緒に送信しますか?

・税理士等に関する入力欄
税理士等に関する入力がありますか?

・登記情報に関する入力欄
登記情報に関する入力がありますか?

・特記事項
特記事項に関する入力がありますか?

・市販の会計ソフト等を利用する場合
送信を中断し、市販の会計ソフト等を利用しますか?

について”はい/いいえ”を選択します。特にない方はすべて”いいえ”を選択します。

”次へ進む”をクリックします。

28.マイナンバーカードを利用してe-Taxへ送信

以下の画面に変わりますので、マイナポータルアプリを起動し、バーコードを読み取ります。

次にパスワードを入力してマイナンバーカードを読み取ります。(署名用電子証明書の為)

2回目のバーコード読み取りとなりますので、マイナポータルアプリで読み取ります。

1回目と同じようにパスワードを入力してマイナンバーカードを読み取ります。
(利用者証明用電子証明書の為)

マイナンバーカード読み取りが完了したら、”送信する” をクリックして、確定申告書を送信します。

以下の画面になりましたら、送信完了です。

”送信票印刷へ進む”をクリックします。

29.データの保存(印刷)

”帳票表示・印刷”をクリックして、データをPDFファイルで保存しておきましょう。

保存が終わったら”次へ進む”をクリックします。

30.翌年の為のデータ保存

次の年の確定申告のために”入力したデータを保存する”をクリックしておきましょう。

なお、データは確定申告の途中でも”一時データを保存する”でその時点までが保存できます。

時間の都合等で途中までの作業となった場合は、一時データ保存しておきましょう。

データを読み込めば、その時点からの再開ができます。

各自治体からの寄付金受領証明書をなくしてしまった場合

各自治体からの寄付金受領証明書をなくしてしまった場合は、なくしてしまった自治体に相談すれば再交付してくれます。

問い合わせして、慌てずに行いましょう。

ふるさと納税した金額が遅れても戻ってくる具体的な流れは

上記の手続きで還付申告を行うと、通常のふるさと納税同様に2,000円だけひかれて

①所得税の還付

②住民税からの控除

という形でもどってきます。

①所得税の還付は 文字の通りで、確定申告書で記載した振り込み先の銀行口座に還付金が振り込まれます。

還付時期は申告後、およそ1~2ヶ月後です。

②住民税からの控除は 還付申告後、準備ができ次第、月々の住民税から控除となります。
その際、市町村から住民税決定通知書が配布されます。

私の場合も、初めにふるさと納税が引かれていない決定通知書が来て、ふるさと納税の控除額が決まった後に改定版の決定通知書が来ました。

まとめ

ここでは、ふるさと納税のワンストップ特例の手続きや確定申告を期間内にしなかった場合の対応について以下の内容を説明してきました。

・手続きしなかった年の翌年1月1日から5年以内に還付申告をおこなえば、納税額は2,000円ひかれて戻ってくる

・還付申告の仕方は確定申告で行う

・確定申告に必要なものは、確定申告書とふるさと納税した各自治体の寄附金受領証明書

・寄附金受領証明書はなくした場合、各自治体で再発行してもらえる

これから、過去のふるさと納税の還付申告を行う場合について、確定申告の仕方をなるべく丁寧に記載しましたが、なかなかとっつきにくいものです。

こちらのサイトや国税庁の確定申告の手引きを参考にして、実施してみましょう。

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